大阪でカホン作りと講師をやっています、かずねです。
この記事では、
「カホンの練習に必要な考え方”3本の柱”」についてご紹介します。
日頃のレッスンでやっている練習メニュー、
・この練習は、どんな意味があるんやろう?
・これができたら、何が良いんやろう?
・何か練習のモチベーションが下がってきたよ~。
って人は大注目のお話です!
それではいってみよーーー!!!(テンション高!)
●カホンに必要な3本の柱 ①音色 ②テンポ ③ダイナミクス
私もカホンを習い始めた初期に
この3本の柱を鍛える以外に上達の道はない!!
と言われた記憶があります。
実際はとっても優しい先生なので、
「カホンの演奏はこの3つの技術で成り立ってるよ~めちゃくちゃ大事だよ~」
的な口調でした。
それからこの3つを意識できたり、
できなかったりしながら…
練習を重ねて今に至ります。
私自身もこの3本の柱、
まだまだやな~と思っていて
自分の演奏聴いて落ち込んだり、
自分でダメ出ししたり、
まだまだレベル上げなアカン状態です。
それでは、この【カホン練習3本の柱】について
1つずつ詳しく説明していきましょう!
●①音色:叩き方や鳴っている音のこと。意図した通りに音が鳴っているか
私が普段のレッスンで伝えている
・左右の手の形を毎回同じにしよう
・左右で音色が変わらないように叩こう
・脱力して叩こう
などが、この【①音色】に当てはまります。
私の生徒さんは、まぁ耳にタコができるくらい聞かされているフレーズだと思います(笑)
初心者さんで、基本の叩き方を習得したら最初にぶち当たる壁がコレなんです。
で、みなさん頑張って意識してくれているんですが、
続けて演奏すればするほど意識できなくなったり、
②テンポや③ダイナミクスの事を考え出すと、
たちまち①が意識できなくなったりと、
初心者の方は特にレベルアップの幅が小さいのが①音色です。
レッスンでは必ず
「1日では絶対習得できないから!」
と伝えています。
人間手の形・大きさ・分厚さが違うので、
一人ひとり違う音が鳴るというのもカホンの魅力でもあります。
ご自分の手に合った「この音や!」という感覚に気付くことができれば、
一気に①音色がレベルアップしていきます。
直ぐに「この音や!」がわかる感覚の鋭い人も居れば、
なかなか「この音や!」に出会えない人も居ます。
私もなかなか出会えなかった派の人で、
特に左手は「この音や!」に出会うまで1年くらいかかりました。
だから①音色は、気長に習得していきましょう。
●②テンポ:テンポキープをすること。意図したタイミングで音を鳴らすことができているか
普段のレッスンでは
・左手のタイミングがずれてます
・走ってしまっています
・同じテンポの音が続くと走りやすいです
・フィルインの後の1拍目が遅く(または速く)なっています
等と伝えています。
これもレッスンではかなり耳タコだと思います(笑)
この②テンポだけは、
初心者の方でも「ズレている」がわかりやすい。
比較的自分で練習してレベルアップしやすい技術です。
②テンポの練習には
必ずメトロノーム(クリックとも言う)を使います。
簡単にいうと
メトロノームの音に合わせてカホンを鳴らす練習です。
メトロノームが「ピッ」と鳴ったタイミングと同時にカホンも鳴らします。
テンポ60~70くらいが一番演奏しやすくて、
テンポが速くなったり、
ゆっくりになりすぎたりすると、
難易度が徐々に上がっていきます。
メトロノームが「ピッ」と鳴らないタイミングに音を鳴らさないといけなかったりすると、
これも難易度が上がってきます。
③ダイナミクス:音のボリュームの大小のこと。意図したボリュームで音を鳴らすことができているか
レッスンでは
・左右の音のボリュームを合わせましょう
・小音が段々大きくなってきました
・フィルインは8ビートより大きめで叩きます
・8ビートの中で高音のボリュームを揃えましょう(低音も小音も)
等と伝えています。
これも耳タコの方多数だと思います。
ある程度基本の①音色(奏法)と②テンポが身に付いてきた方には伝えている内容です。
3本の柱を鍛えることが基礎練習の目的・カホンレベルアップへの道
嫌いな方が多い「基礎練習」でこの3本の柱を鍛えることができます。
これを鍛えないとカホンはほぼレベルアップできません。
地味と言われる「基礎練習」でレベル上げ作業を楽しんでてきる人は上達が早いです。
ゲームのポケモンで言うと、
「レベル上げて強くするのが好き」というタイプの人です。
絶対やろう!カホンレベルアップのための練習方法
3つの柱を一度に全部上げる練習と、1つずつ上げる練習があります
3つ一気にレベルアップしたらめちゃくち効率良いですよね!
初心者のうちは3つが一気に上がる練習メニューが多いです。
意識しないといけない所が多いから当然と言えば当然です。
上達するにつれて「ここが上手くできない」という明確な箇所が見えてきます。
そしたら1つに絞って、鍛える練習が必要になってきます。
そして、どんな練習をするときでも必ず意識するべきことは
《どんな目的でこの練習をしているのか》
を常に念頭に置いて練習すること。
これめちゃくち重要です!!
やってはいけない!禁断のカホン練習方法
絶対やろう!の真逆で
何の目的で練習してるかわからんけど、とりあえずやれって言われたからやってます。
という状態で練習すること。
マジで時間の無駄なので、今すぐやめてください。
車運転しながら、何となくリズムに乗ってるよ~♪
と同じレベルです。
それくらいカホンが上達しません。
特に最近多いのが、Youtubeで知識を沢山詰め込んで、
この人が「この練習方法おすすめ」って言ったからやってる。
とか、
こんな技術(例えば指技、フラム、スプリット、ヒール&トゥー)があるらしいから「とりあえず練習してみる」
とか、
今の自分になぜこの練習が必要なのかがわからなければ、意味ないので時間がモッタイナイです。
技術系は基礎がしっかりできていることが前提でそこに肉付けするための技術なので、基礎ができていないと、手が動かせても演奏で使えません。
モッタイナイでしょ~。
でも、身に付けた技術は基礎練習で3本の柱を鍛えることで、必ず使えるようになるので
「いきなり、めっちゃ指技練習してもうた…」という人もご安心を!!
まとめ
今日お伝えした3本の柱がカホン上達には必要不可欠です。
3本の柱を鍛えるためには基礎練習で地道にレベルアップするしか道はありません。
レベルアップを楽しめるようになると、上達スピードはめちゃくちゃ速くなります。
基礎練習をするときには、この3本の柱を常に意識して、
《今どんな目的でこの練習をしているのか》
を常に考えながら練習に取り組みましょう!
それでは、次回の記事から基礎練習メニューを3本の柱に当てはめながら解説していきます。
お楽しみに~♪